外科について
当院の外科では、日常的な外傷から、捻挫、骨折、皮下腫瘤の切除など一般的な外科的処置を行います。このうち創傷の治療では、湿潤療法も行います。この治療法は創傷治癒が早く、痛みが少なく、しかもきれいに治るという特徴があります。なお、高度な外科手術や医療設備が必要な場合は、専門の病院や医師をご紹介いたします。
このような症状のかたは外科受診を
- 転倒などによって皮膚が擦りむけた
- 刃物で指などを切ってしまった
- 皮膚にトゲや釘が刺さった
- 転んで関節(膝など)をひねった
- 骨が折れた
- 骨や筋肉の痛みが収まらない
- 皮膚におできなどが出来た
- 床ずれが治らない
- やけどをした
- 爪の端が皮膚に食い込んで痛い
- ギプスに強い違和感がある
- 手術後の体調が芳しくない
- など
当院で扱う主な外科治療
切り傷(切創)
切り傷は、ガラスや刃物などの鋭い器物によりできた体表の傷です。傷口が鋭く切断されているため、周辺組織への影響が少なくないのが特徴です。切り傷の重症度は、損傷した組織の深さと幅によります。自分が思っているよりも深く切り、神経・腱・骨などまで損傷を受けている場合もあります。血管、神経、腱の完全な断裂をきたしたケースでは、すぐに縫合など処置を行わなければなりません。糸で縫わずに、創傷閉鎖用の滅菌テープや医療用ホチキスを使って患部を固定するケースもあります。
やけど(熱傷)
- やけどは、ご承知のとおり熱い物体に皮膚が触れたりすることで起こります。やかんやポットの湯、コーヒーやお茶、てんぷら油、カップ麺の湯などによる高温の液体によるやけどが多く、日常的にもよく見られます。ストーブやアイロンなどに接触したときも、高熱によって患部がただれたりします。
- やけどをしたときは、すぐに水道水などで冷やしましょう。これによって熱による組織損傷が深くなることを防ぐだけでなく、受傷した部位の炎症を抑え、痛みをやわらげることができます。なお、やけどした部位に薬以外のものを塗ると、かぶれや細菌感染を起こすことがあります。予後にも影響しますので、患部に薬などを塗らず、応急処置を済ませたら、すぐに受診するようにして下さい。
骨折
骨はもともと柔軟性や弾力性があるのですが、過度な力などが加えられると、骨が変形したり、折れてしまうことがあります。大きな骨折の場合は、患者様自身も治療の必要性を感じていますので、医療機関で適切な治療が為されますが、小さな骨折では痛みが強くないため受診せずに放置され、骨が変形したまま癒合したり、長期にわたって癒合しないままのこともあります。長引く痛みや違和感がある場合は、一度、整形外科などで診察を受けてみると良いでしょう。
捻挫
関節部に強い外力が加わることによって関節を支えている靭帯の一部が伸びたり、切れたりする状態です。骨折しているケースは含まれません。身体の様々な関節で起こりますが、特に多く見られるのは足首の捻挫です。捻挫をすると、患部が熱くなり、痛みや内出血も起こります。そのため、基本的には安静にし、患部を冷やすことによって腫れや炎症を鎮めます。さらにギプス、シーネ、サポーターなど重症度によって適切な固定を行います。重度の靭帯損傷で、関節の不安定性が高度な場合は手術も検討します。